福島県立医科大学産科婦人科学講座では後期臨床研修医を募集しております

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生殖・内分泌グループ

生殖補助医療における、難治性不妊症例に対する研究

1994年に国内初の顕微授精法(卵細胞質内精子注入法)による妊娠・出産に成功した施設として、特に難治性不妊症(受精障害・着床障害 等)の原因究明とその治療法についての研究を行っている。また、現行の生殖補助医療の最適化を目指し、各治療法の安全性・有効性に関する科学的証明を重視した基礎研究および臨床研究を行っている。

顕微授精後受精障害例に対する人為的卵活性化法の有効性・安全性に関する研究
(2009~2011年 科学研究費補助金(若手研究B) 顕微授精後受精障害症例に対する治療的な人為的卵活性化法の有効性に関する検討)
良好精子選別法に関する研究
(2012年~ 科学研究費補助金(若手研究B) 卵細胞質内精子注入法における高倍率下精子選別法の有効性・安全性に関する基礎的検討)
胚由来着床促進因子に関する研究
体外受精後受精障害例に対する rescue ICSIの有効性・安全性に関する研究


災害時等、緊急時における配偶子・胚の凍結保存に関する基礎研究

先の東日本大震災時には、長時間にわたり電力の供給が断たれた施設が多く存在した。このような場合、胚培養の継続が困難となり貴重な配偶子・胚を喪失してしまう危険性がある。これを回避する方法として、配偶子・胚の凍結保存法が挙げられる。ガラス化法による卵子・胚の凍結保存には特殊な機器を必要とせず、液体窒素中で安定した長期保存が可能である。これまでの報告により、動物種により凍結融解の影響が異なり、凍結に最適な胚発生時期が異なることが示唆されている。緊急避難的に選択が検討される配偶子・胚の凍結保存を想定し、体外受精あるいは顕微授精後の時間経過によって凍結‐融解処理がその後の胚発生に与える影響の違いを調べ、どのタイミングであれば配偶子・胚の障害を最小限とし、凍結保存が可能であるか検討を行い、緊急時における配偶子・胚の凍結保存法に関する提言を目指す。
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